特別養護老人ホーム福寿荘福原山荘 施設長就任挨拶

 福原山荘の桜はいまだに固い蕾のままですが、庭にフキノトウや福寿草が顔を出し、北国にも遅い春が訪れようとしています。日ごろは当施設運営に対しまして地域の皆さま始め多くの方々からご支援ご指導を賜わり、改めて厚く御礼申し上げます。
 さて、わたくしこと内野誠は本年4月1日付で特別養護老人ホーム福寿荘福原山荘の施設長を拝命いたしました。思い起こせば、私が入職した平成11年は、昭和47年に開設した福寿荘が市内大橋から姉体の地に移転新築した年にあたります。私は定員130名という大規模施設福寿荘で、介護支援専門員と相談員を務めておりましたが、平成26年に法人が定員30名の小規模特別養護老人ホーム福原山荘を施設整備するにあたって、その開設から関わることになりました。
 福原山荘が建てられた場所は、かつて福寿荘があった懐かしい地です。広い空地で工事が始まり、次第に新しい施設が姿を現してきた日々が思い出されます。市内姉体に建つ福寿荘という本体施設はとても美しく、高齢者もそこで働く職員も、ともに豊かに暮らせる建物であり、見学や実習などに訪れる多くの方に高く評価されていたのですが、福原山荘はそれに勝るとも劣らぬ木造の美しい姿で完成しました。 その福原山荘の立ち上げから数年勤務し、この1年は福寿荘に異動し勤めておりましたが、法人設立50年、福寿荘開設50周年という記念すべき今年、施設長として福原山荘に戻ることになりました。私が生まれる遙か前から地域高齢者福祉の先頭を切って走り続けるこの法人で働き、また施設長を拝命するにあたり、再び福原山荘に戻れることは大きな喜びです。
 今後は歴史を築いてこられた先達に恥じないよう、福寿荘の名前を汚すことないよう、大勢の仲間たちの力を借りてしっかり務めを果たしていきたいと思います。少子高齢化が一段と進み、しきりと介護現場の人手不足が言われる昨今、職員が働き易く、また働く喜びのある職場を目指して参ります。
 千葉寛前施設長の後任として、職員と共に高齢者福祉に力を尽くしてゆくことを皆さまにお誓いして、施設長就任の挨拶といたします。どうぞ、今後とも宜しくお願い申し上げます。

令和4年4月1日

特別養護老人ホーム福寿荘福原山荘

施設長 内野誠