50年目の春に寄せて

 昭和47年に設立された社会福祉法人岩手福寿会は、今年50年目の春を迎えています。岩手県で 2番目、県南初の特別養護老人ホームとして開設した福寿荘も、4月1日で50周年になりました。
 老人福祉法と措置制度の時代から、介護保険制度以降の今日まで、長年にわたって私どもをご支援下さった多くの方々に、心から厚く感謝申し上げます。
 この数年、世界は新型コロナウイルスの感染拡大という大きな試練に直面しています。そこに今度は、 ロシアのウクライナ侵略による衝撃的な戦争が始まり、先の見えない状況が続いています。本来ならば 光あふれる春の訪れに浮き立つはずが、とてもそんな気持ちにはなれない。一日も早く平和な日常が 戻って欲しいというのが、多くの人々の切実な、心からの願いかと思います。
 岩手福寿会は今年、役員の若返りを図って心新たに51年目のスタートを切ります。将来に向けて さらに地域社会と高齢者のために力を尽くしていきたいと、役職員一同心に刻んでおります。法人運営 理念の一つに、「ふつうの暮らし」を実現するという一文があります。この数十年の中で、今ほどその「ふつうの暮らし」の大切さが実感される時はなかったのではないかと思われます。日本と世界が一日も早くコロナ禍と戦争を乗り越え、平和で平穏な日々が戻ってくるよう心から祈念するものです。
 今後さらに私どもをご支援ご指導くださいますよう、年若い役員と職員たちを温かく見守って下さいますよう皆さまにお願いして、岩手福寿会と福寿荘50周年の挨拶といたします。今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

令和4年4月1日

社会福祉法人 岩手福寿会

理事長 芳沢正義