院長から

緑の指

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例年になく雨の多い梅雨となった今年、福寿荘北側の「紫陽花ロード」の花付きは今ひとつでした。原因は、昨年一昨年の花の終わった後の剪定の仕方にあるらしく、どうも切るべき枝を間違えたようでした。花盛りの復活まで一定の時間はかかるでしょうが、工夫を重ねるつもりです。

さて、植物を育てることに長けた手(及びその持ち主)を、英米では「グリーンフィンガー(緑の指)」と呼ぶことをご存知でしょうか。福寿荘の職員にも、見る影もなかった鉢植えの木を甦らせたり、長い間葉っぱだけだった蘭に数年ぶりに花を咲かせるなど、驚くべき才能を発揮する方があります。そんな方に極意を尋ねてもただ笑うだけですが、しいて言うなら「植物の気持ち」を聞きとって水や肥料を与え、日あたりを加減してやること、なそうです。時には「話し掛け」も。

達人には苦もなくできることが、凡人にはなんと難しいことでしょう。福寿荘の美しい庭は、グリーンフィンガーを持つ職員幾人かの支えによるところも大きいのです。