院長から

秋立つ日に

投稿日:

ただでさえ憂鬱になりがちだった今年の梅雨…北東北は梅雨明け宣言のないまま立秋を迎えました。数日前から、青空ののぞく日は事務室にも蝉の声が聴こえるようになりました。

今年のお盆の過ごし方がどのようになるのか心配している方もおいでのことでしょう。岩手県では先月末、はじめての新型コロナウイルス感染者があり、その後もポツポツと感染者が確認されています。今や世界中のだれもがこのウイルスをおそれて暮らしていますが、特にも医療介護に従事する者にとって、毎日の緊張感はただならぬものがあります。職員の今年のお盆休みは「ステイホーム」が圧倒的ですし、自宅への来訪者へも神経を配っているようです。昨6日、岩手県の達増知事は、県外への移動は一律の自粛要請はしないものの、先方自治体の行動要請に従うよう促しました。そのことが、自分や家族の行動を決定するひとつの目安になるかと思います。

また、知事は感染した人や、混乱を避けるため勇気をもって「自社に感染者がいる」と明らかにした事業所への理不尽な誹謗中傷に対しては「時には鬼になる」との姿勢を示しています。わたしたちも、不安のあまり過剰な反応を起こしがちですが、改めて「正しく恐れる」ことの大切さを思い起こして、できるだけ平穏な気持ちで過ごしたいものです。

異例づくめのこの夏が、今年一度限りのものであってほしいと祈る日々です。ホームページをごらんの皆様には、感染症対策と併せて熱中症対策も怠りませんようお願い致します。