院長から

「二十日盆法要」―亡き人に思いを馳せる―

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お盆明けから日本列島全体を熱波が襲い、静岡では41.1度という観測史上最高気温が記録されました。ここ水沢も屋外は肌を刺すような暑さの8月20日、2階ホールで二十日盆法要をとり行いました。

ホールに会したのは、入所者、職員それぞれ30名ほど、距離を保って着席の後、一関市永澤寺のご住職の読経で式は始まりました。今年は入所者さんに盆中の外出を控えて頂いたこともあり、この盆棚の前での焼香を皆さんの「お盆参り」に代えて頂きました。車椅子の方やお部屋においでの方も、全員回し香炉でのお焼香をすませました。ご住職の法話では「盂蘭盆会(お盆)に、仏壇にご馳走を供える意味」を教えて頂き、皆興味深く耳を傾けました。

「お盆が終わるといっきに秋」というのは、北東北に棲む人だれもが思うことですが、今年は気候もいささか変則的です。しかし、来週は二百十日ですし、いよいよ本格的な秋の到来です。空を見あげれば心なしか天は高くなりつつあり、いわし雲が見られる日も近いことでしょう。世の中はまだまだ落ち着きませんが、自然豊かな土地にあって季節を感じ、秋の実りを心待ちに出来ることに感謝しています。