12月4日の朝日新聞を開くと、漫画「鬼滅の刃」最終巻発売に合わせての全面広告に驚きました。主たる登場人物たちのイラストが一面ずつを占め、それが3人分、つまり3面を使っています。施設職員にも是非お披露目したいと思い、掲載面を廊下に掲示しました。昼休みに、施設で購読している全国紙を開くと、そこにも「鬼滅」の全面広告が3面にわたって載っています。そして、掲載されているキャラクターは朝日新聞とは別です。発売元である集英社が、全国紙5紙に14人の登場人物と作者からの挨拶1ページを、つまり15面を使用するという大胆な広告を打ったことを知りました。
その夜のニュースでは、コンビニに列をなして新聞を買い求める若者たちの姿が取りあげられ、さらにはネットオークションでも大量に売買されていると報じられました。福寿荘でも新聞を買うために奔走(?)した職員がいましたし、単行本はかなりの数の職員が購入したようです。職員図書に入荷した23巻は、誰かが借り、返却されてはすぐに別の誰かが借りていくという調子でどんどん回し読みされています。
廊下の広告ポスターは「掲示後」に譲ってもらえることを心待ちにする職員たちに見つめられ、穴が空く日も近いのでは、と思うほどです。