院長から

過ぎゆく四月に

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花(桜)が早かった今年は、「ゆっくりお花見」など望めない世相にはちょうど良かったのかもしれません。それでも通勤の道すがら、道路脇だったり、民家の庭、そちこちに桜の木があり、やはり慰められるものがあります。

政府は昨15日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、関東4県にも改正特別措置法にまん延防止等重点措置を追加する方針を固めた――とあります。期間は、4月20日から5月11日(大型連休明け)まで、とのことですが、県を越えての往来や外出の自粛を求められ、外食産業の時間制限等もあり、わたしたちの生活の窮屈さはなかなか消えません。ワクチン接種についても、詳細は見えずもどかしい思いの方も多いことでしょう。

国民の多くが「巣ごもり」の5月連休を過ごすことになりそうです。原因がコロナウイルスというのが残念ですが、今までの暮らしではよく見えなかった身近なものに目を向ける機会(時間)が増えた方もあります。わたしも来たる5月は、「本を捨て街に出る」のではなく、「本を手に家に居る」ことにしようと思います。その頃、桜はすでに葉桜となり、多くの木々も若葉を揺らしているでしょうか。