院長から

「ハンカチの木」を知っていますか?

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奥州市内の高齢者施設で、コロナウイルス感染症クラスターの発生があり、わが福寿荘でも職員の感染予防はいよいよ念入りになっています。高齢者施設でのクラスター発生は、どの施設にとっても他人事ではなく、いつ自分たちが同じ立場に立たされるかわかりません。いま渦中にある事業所の皆さまのご苦労やご心痛は、察するに余りあります。1日も早く日常を取り戻すことを、わたしも職員一同とともに祈り、「頑張ってください」と申しあげるよりありません。

緊張の日々が続き、時間に追われているうちに桜は散り、気が付けば施設の庭のシロヤマブキやハナミズキが満開になっています。そんなとき、ある職員が「院長! ハンカチの木が咲いていますよ」と教えてくれました。急いで見にいくと、なるほど3枚ほどのハンカチが風にそよいでいます。木の名前は「ハンカチの木」、少々珍しい木なそうですが、見た人が見たとおりに名づけたのでしょうか、それ以外の名を思いつきません。

忙中閑あり――こんなときでも空を見上げ、木々や花を見る気持ちの職員と共にあることをうれしく思う5月です。