今年もちょうど半分をすぎました。岩手も梅雨入りし、あじさいの花が雨中にひときわ美しく咲いています。
この上半期は、まだまだ世界中がコロナウイルスに翻弄され、コロナ関連の話題ばかりが世間を飛び交っていたといっても過言ではないでしょう。少なくとも、わたしの周囲はそうでした。感染爆発地域のこと、予防対策のこと、ワクチン接種のこと……。公私ともに、常にそんな事柄を話題にしていた気がします。
開催が目前に迫った東京オリンピックは、果たしてどうなるのでしょう。開催の是非についても、「是」とする意見も「非」とする意見も、その判断基準や考え方は人それぞれのようで、「現在の日本の感染者数など、状態がより深刻な諸外国に比べればおそるるに足らないレベルではないか。開催をためらうことが理解できない」という他国の方々も多いようです。
福寿荘では、在宅サービス(元気応援型デイサービス)をご利用の方が、聖火ランナーを立派につとめたことが話題になり、賞賛の的となりました。いっしょにご利用の皆さんの「同じデイサービスに集う仲間であることを誇らしく思います」という言葉に、アスリートたちが『人に勇気を与える』とは、なるほどこういうことなのか、と強く実感しました。
もし、このまま東京オリンピックが予定通り開催されるとしても、想定外のアクシデントが次々に起こることは予想にかたくありません。世界中の人が、実は何らかのかたちで対価を払うことになるだろうオリンピック。どんなことからも、人は学ぶ――と言います。ならば、オリンピックが終わったあと、わたしたちは少し「賢く」なっているのでしょうか。