院長から

二十日盆の前に

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お盆中は冷え冷えとしたくもり雨の日がずっと続いていただけに、きょう(19日)の青空とすじ雲を見て、懐かしい人に再会したかのような気持ちになりました。九州や西日本の方たちは、青空がどれほど恋しいことでしょう。

今年の福寿荘のお盆行事は、明日20日に2階ホールで行う「二十日盆法要」を残すのみとなりました。コロナウイルス感染者が全国的に猛烈な勢いで増え続けており、8月12日には達増拓也県知事が岩手県独自の緊急事態宣言を発令しました。このような状況ですので、入所者とご家族の直接面会をいまだ再開できずにいることが、とても残念です。2年前までの夏は、普段は遠方に住むご家族が帰省の折に福寿荘を訪ねて下さり、特に盆中は沢山の来訪者がロビーを行き交ったものでした。『ウイルスを持ち込まない、持ち込ませない』ことが、いま施設にとって最も大切なことであることは承知していますが、その一方で、ご家族と1年以上も会えずにいる入所者さんの寂しさがどれほどのものかは、想像にかたくありません。ホームページで施設での生活の様子をお知らせしたり、それぞれご家族に宛ててスナップ写真をお送りしていますが、やはり入所者さんとご家族が「直接」お顔を見、声を聴くのとでは、喜びの度合いは比較にならないでしょう。

明日の「二十日盆法要」は、参列者それぞれが「先祖供養」、「コロナウイルス感染収束」、そして「ご家族との再会」と、沢山のことを願って手を合わせる日になりそうです。