院長から

菊香る季節

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きょうは福寿荘の敬老会でした。残念ながら今年もご来賓やご家族はお招きできませんでしたが、入所者と職員とでお祝いをしました。

さて、明日は古来よりめでたいとされている重陽(菊)の節句です。先日のお茶クラブのお菓子は、菊の「きせわた」でした。寡聞にして知りませんでしたが、「きせわた」とは、重陽の節句(旧暦9月9日)の行事で、前夜に菊の花を綿でおおい、その露や香をうつし取り、翌朝その綿で身体をぬぐうと長寿を保つ、というもの(出典:広辞苑)なそうです。いつもお茶クラブで使うお菓子を注文しているお菓子屋さんで、季節にちなんだものを吟味して作って下さったようです。丸くかたどった花びらの部分はピンクのねりきり、その上に、「わた」に見立てた白いねりきりがこんもりと乗っています。可愛らしいそのかたちに、「食べるのがもったいない。お部屋に持って帰りたい」と仰る参加者もいました。

テーブルにはイトススキやワレモコウ、シュウカイドウを飾り、皆さんに花の名前をお知らせしていると、なるほど、秋は確かに訪れています。