気がつくと新年度も1カ月を過ぎようとしています。自分自身の職名の変更等もあり、例年以上に慌ただしく過ぎた年度末、年度始めでした。久しぶりに図書室(職員図書)の整理をし、貸し出し簿を見ましたが、思いのほか入所者の方やデイサービスの利用者さんが利用しています。「図書係」はわたしなのですが、新刊購入の”鼻”とスピードはなかなかのものではないかと自負しています。
購入図書は、小説、エッセイ、ノンフィクションを中心に選定しますが、時には人気のコミック(最近では『呪術廻戦』)なども購入します。蔵書は1,500冊ほどで、年に60~70冊を購入し、古い図書と入れ替えます。
「会社にあると嬉しい福利厚生設備」というお題でアンケートをとると、「社内図書室」という回答が大抵上位にあるのだとか。わたしはいつも、心の中で職員に「沢山読んでね」と語りかける気持ちで図書を選び書棚に収めるのですが、今はまだ「親の思い」が届いているのは一部の子(職員)に限られている様子。今年一年で、貸し出し簿にどれだけ借り主の名前を増やせるか、策(?)を思案中です。ちなみにアンケート上位の定番は、他には「自動販売機(無人コンビニ)」「社員食堂」だそうです。
一方で、設置してある「購入図書希望用紙」の中に投函されたリクエスト希望に目を通すと、思いがけず多くのリクエストが溜まっていて、こちらが「遅れていた」ことを反省することも。そして、「コロナ禍で読書の楽しさが見直されているのかな」と複雑な気持ちにもなります。
このご時世では遠出ができない、遠くにある友人と会うことも叶わない、と嘆く人も、本の中でなら”宇宙の果て”まで旅をし、”この世にいない人”にさえ会うことができます。この連休は、わたしも活字の中の旧知の友人に会いに行くとしましょうか。