常務(前院長)だより

あなたは「缶切り」を知っていますか?

投稿日:

先日、いつも行く美容室の店長さんから、こんな話を聞きました。

「うちのスタッフ(30代女性)」が、亡くなったおばあちゃんの家で遺品を片付けていたら、『缶切り』が出てきたそうなんです。『今どきなかなか珍しい。自分の子供に、実際に缶切りを使うところを是非見せよう』と、持ち帰ったんですって。案の定、子供は缶切りを見るのは初めてで、その上、実演してみせたくても、今の缶詰はみんなプルトップ式で、缶切りで開けるタイプのものは家に一つもなかったんだそうです。缶切りを使う缶詰って、もうなくなったんでしょうかね」というお話でした。わたしは、例えば比較的大きな果物の缶詰とか、業務用の農産物(なめこ、たけのこ等)の缶詰なら、今でも缶切りを使って開けるんではないでしょうか、と返事をしました。相手はすぐに「確かにそうですね。業務用缶詰を、何か探してみます」とのことでした。

その日の晩、我が家の夕食の献立は「すいとん」でした。ふつうのおつゆのすいとんと、あずきのすいとんの二種を作りましたが、あずきは手製ではなく、缶詰があったので使うことにしました。戸棚から、買い置きの小ぶりの缶を取り出すと、そのフタはやはりプルトップ式になっていました。

まもなく師走を迎え、お正月の料理の準備を始める方もおありでしょう。もし缶詰を買う時は、フタの開け方がどちらのタイプなのか、意識してみると面白いかもしれません。