院長から

「震災の日」の給食は?

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福寿荘では2012年以降の3月の11日の給食(昼)は、震災を忘れないよう「災害時の非常食」をメインの献立としています。今年は2品が提供されました。まず主食のドライカレー、これは1袋50人分の非常用ドライカレーが入った密閉袋に水を注ぎ、約30分後、乾燥したお米に水分がしみてふやけて柔らかくなったら食べられます。もう1品は1缶20人分の濃縮缶詰コーンスープで、水で倍量に薄めてあたためてお出しします。今回は美味しさを増すために牛乳も加えました。カレーは、入所者の皆さんには少々固めだったかもしれません。普段おかゆの方にはお米に注入する水分の量を増やし、その後鍋で煮込んで柔らかくしたものを召しあがって頂きました。つけあわせはかぶのそぼろ煮、オニオンサラダ、岩泉ヨーグルトです。

「3.11」の日の主食は、時に五目ごはんだったり、汁は非常食用のけんちん汁が出たりもします。10年前のような災害は二度とあって欲しくはありませんが、もしもの時に備えて、食材の供給が途絶えたり、停電が起きたときに備えて入所者用に3食×三日分の非常食と使い捨ての容器が備蓄されています。以下が備蓄食の一例です。

・赤飯 ・山菜おこわ ・パンがゆ ・プリン状のおかゆ ・鮭の水煮缶 ・さばの味噌煮缶 ・けんちん汁 ・豚汁

願わくは、非常食は本来の目的ではなく、職員や地域の方との避難訓練時の試食用にとどめたいものです。