雨でも雪でもない、間違いなく「イグアナが降る」という天気予報に、わが目を疑いました。これはアメリカ、フロリダ州でのことです。
温暖な地域であるフロリダでは、公園や街の中にイグアナが生息しているのですが、イグアナは気温が一定以下になると身体が動かなくなるため、気温が下がる夜間に、止まっている木の枝から次々落下するのだそうです。今年の1月末、アメリカ北東部が暴風雪にみまわれ、この「フロリダのみ」の気象予報がされました。ニュース映像では、公園や道路にボタボタとイグアナが降り、住民がそれを「掃いて」道路脇に片づけている様子が流れました。しかし、気温が上がれば彼らは息を吹き返し、また木に登っていつもの生活を続けます。
前に「ひきがえる」が降ってくるシーンのある映画を観たことがありますが、実はあれも空想ではなく現実だったのでは? という気持ちになる「イグアナの降る夜」でした。